お手入れ・保管

長襦袢・肌着の正しい洗濯と保管方法——着物を守る下着ケアの基本ガイド

執筆:きもの査定ガイド編集部
この記事の結論

長襦袢や肌着は着物本体より汗や皮脂を直接受けるため、お手入れを怠ると黄ばみや臭いの原因になります。素材別の洗濯方法・洗濯表示の見方・保管のコツをまとめました。

長襦袢や肌着・裾除けは着物と肌の間に着るため、汗や皮脂を最も直接受け止める部分です。着物本体は年に数回のクリーニングで済んでも、長襦袢・肌着は着用のたびに汗を吸っており、そのまま放置すると黄ばみや臭いの原因になります。素材に合った洗い方と保管方法を知っておくことで、着物全体を長く清潔に保てます。

なぜ長襦袢・肌着のお手入れが大切なのか

  • 長襦袢は着物の下に着るため見た目の汚れに気づきにくいが、汗・皮脂の付着量は着物本体より多い
  • 汗じみは着用直後は目立たなくても、時間が経つと酸化して黄ばみになりやすい
  • 汚れたまま収納するとカビや虫食いの原因にもなり、隣接する着物本体にも影響しうる
  • 半襟・襦袢地は直接首元・袖口に触れるため、皮脂汚れが蓄積しやすい部位

素材別の洗濯方法

長襦袢の素材によって、家庭で洗濯できるかどうかが大きく異なります。

素材家庭での洗濯ポイント
正絹(絹)の長襦袢基本は不可(専門クリーニング推奨)型崩れ・縮み・変色のリスクが高いため、しみ抜き・丸洗いは呉服専門店へ
化繊(ポリエステルなど)の長襦袢洗濯表示に従い自宅で洗える場合が多い手洗いモード・ネット使用・陰干しが基本
肌着・裾除け(綿・化繊)自宅で洗濯可能な製品が多い他の洗濯物と分けて手洗い、もしくは洗濯ネットを使用
半襟(正絹・化繊)素材により異なる汚れが目立つ場合は外して個別に洗うか専門店へ相談

素材表示タグがない場合は、光沢感や手触りで見分けがつくこともありますが、判断が難しいときは無理に自宅で洗わず専門店に相談するのが安全です。

洗濯表示の見方と自宅で洗ってよいか判断するポイント

  • 洗濯表示のたらいマークに「手洗い可」の表示があるかを確認する
  • 「水洗い不可」の表示がある場合は自宅で洗わず、専門のクリーニング店・悉皆屋に依頼する
  • 色落ち・型崩れが心配な場合は、目立たない部分で色落ちテストをしてから判断する
  • 迷ったときは自己判断で洗わず、購入店や着物専門店に相談する

保管方法

  • 洗濯後はしっかり陰干しして完全に乾かしてから収納する(生乾きはカビ・臭いの原因)
  • たとう紙に包んで着物と同様にタンス・衣装箱で保管する
  • 長期間着ない場合も、年に数回は虫干しを兼ねて風を通す
  • 防虫剤・乾燥剤は着物本体と同じものを使い、種類の異なる薬剤を併用しない

注意

  • 素材の判断や洗濯可否に迷う場合は、自己判断で洗わず専門店(呉服店・悉皆屋)に相談してください。
  • クリーニング料金・納期は依頼先や状態によって変動するため、依頼前に見積もりを確認してください。
  • 着物本体の保管・カビ対策については「着物を長く着るための保管とお手入れの基本」「着物の湿気・カビ対策ガイド」も合わせてご確認ください。

きもの査定ガイド編集部

編集部

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