コーディネート

十三夜(10/23)に着る、受け継いだ着物の月見コーディネート

執筆:きもの査定ガイド編集部
この記事の結論

2026年の十三夜は10月23日。十五夜に続く「もうひとつのお月見」に、祖母や母から受け継いだ着物と帯で装うコツを紹介。栗名月にちなむ色柄、夜の冷えへの備え、帯・小物の合わせ方を例で解説します。

2026年の十三夜は10月23日(金)です。十五夜ほど知られていませんが、秋の夜長にゆっくり月を愛でる行事で、受け継いだ着物を着る口実にぴったりです。着物は季節の文様に頼りすぎず、栗・豆・実りを思わせる落ち着いた色を軸に、帯と小物で月の気配を足すと、手持ちの一枚で無理なく装えます。

十三夜とは?十五夜との違い

十三夜は旧暦9月13日の月見で、十五夜(中秋の名月)の約1か月後にあたります。収穫への感謝や祖先を偲ぶ行事とされ、この時期に旬を迎える栗や豆を供えることから「栗名月」「豆名月」とも呼ばれます。十五夜だけ見て十三夜を見ないのは「片見月」といわれ、避ける風習もあるとされています(文系エンジニアの日記(vegcale))。

項目十五夜十三夜
旧暦8月15日9月13日
2026年の日付9月25日10月23日
月の形ほぼ満月少し欠けた月
別名中秋の名月・芋名月後の月・栗名月・豆名月

十五夜の装いは重陽の節句・十五夜の記事で紹介しています。十三夜は気温が下がる時期なので、袷が基本になります。

栗名月にちなむ色で選ぶ着物

十三夜は満ち切らない月を愛でる行事のため、華やかさよりも落ち着いた配色が似合います。

  • 栗色・茶系・黄土色の紬や小紋: 栗名月のイメージに重なり、祖母世代の着物に多い色味です。
  • 濃紺・深緑・グレー: 夜の景色になじみ、月や金銀の小物が映えます。
  • 無地感覚の着物: 柄の季節を気にせず着られ、帯で表情を変えられます。

受け継いだ着物に季節の柄がなくても問題ありません。裾や袖口の裏地で袷かどうかを確認し、気温に合うものを選びましょう。

月・薄・栗を帯と小物で足す

季節の文様は「少し先取り」が基本とされるため、秋の柄は10月〜11月上旬が着どきです。

  1. 薄(ススキ)・萩・うさぎの柄の帯: 古い名古屋帯や袋帯によく見られる文様。無地系の着物と合わせると主役になります。
  2. 月を思わせる帯揚げ・帯締め: 淡い黄や象牙色、金糸入りの帯締めを1点足すだけでも月夜らしくなります。
  3. 栗色の着物 × 墨色・紺の帯: 全体が沈みすぎないよう、帯揚げは明るめの黄や薄だいだいに。

小物は「月の黄」「実りの茶」のどちらか1色を軸に絞ると、まとまりやすくなります。

夜に出かけるときの実用ポイント

  • 夜は気温が下がりやすいため、羽織・コート・ショールを用意する。
  • 月見の席や縁側は座る時間が長いので、帯を締めすぎない。
  • 屋外では、お団子やお酒、露で裾・袖を汚しやすい。袖口に気を配り、汚れが目立ちにくい色を選ぶ。
  • 着用後は陰干しして湿気を抜いてからしまう(保管は着物のお手入れ・保管の記事を参照)。

注意

  • 十三夜の風習や装いの決まりごとは地域・家庭で異なります。ここで紹介した色柄は目安で、行事や茶席などは主催者・周囲に確認してください。
  • 日付は執筆時点(2026年10月7日)に確認したもので、天候により月が見えない場合もあります。
  • 受け継いだ着物は経年で生地が弱っていることがあります。着用前に肩・袖付け・裾の傷みや防虫剤の臭いを確認してください。

出典

きもの査定ガイド編集部

編集部

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