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着物の土用干し完全ガイド|正しい時期・湿度条件・干し方の手順とコツ

執筆:きもの査定ガイド編集部
この記事の結論

着物の虫干しの中でも最重要とされる「土用干し」。7月下旬〜8月上旬が目安です。適した天気・湿度の条件、準備するもの、干す手順、注意点までを実践的にまとめました。

7月下旬から8月上旬は、梅雨の湿気をタンスから追い出す「土用干し」の季節です。年に数回行う虫干しの中でも、梅雨明け直後のこの時期は湿気を払う効果が最も大きいとされています。今日から実践できる、条件の見極め方と干し方の手順を整理しました。

土用干しとは?虫干しの中でも重要な理由

土用干しは、夏の土用(立秋前の約18日間、目安で7月19日ごろ〜8月6日ごろ)に合わせて衣類を陰干しする風習です。着物の虫干しは年に3回が目安とされ、それぞれ役割が異なります。

時期名称目的
7月下旬〜8月上旬土用干し梅雨でタンスに溜まった湿気を払う(最重要)
9月下旬〜10月中旬虫干し夏の間に付いた虫やカビの元を払い衣替え
1月〜2月寒干し空気が乾燥する冬に湿気を払う

3回のうち、梅雨明け直後の土用干しは湿度が最も高い状態から一気に湿気を抜くタイミングにあたるため、カビ・シミ予防の効果が大きいと言われています(出典: きものサロン創夢「着物の虫干し・陰干しの時期は?」)。

土用干しに適した天気・湿度の条件

いつ干してもよいわけではありません。以下の条件がそろう日を選びます。

条件目安
天気晴れが2〜3日続いた後の晴天日(台風の前後は避ける)
湿度40〜60%
気温20℃前後(真夏日でも湿度が低ければ可)
時間帯空気が乾燥する午前10時〜午後3時ごろ
干す時間3〜4時間程度(長時間の直射日光は変色の原因になるため避ける)

湿度が高い日や雨上がりに干すと、逆に湿気を吸わせてしまうことがあります。天気予報で湿度と降水確率を確認してから実施日を決めるのが安全です(出典: 林屋「着物の虫干しは簡単にできる」)。

干す手順とチェックリスト

  1. 和装用のハンガー(衣紋掛け)に着物をかける。
  2. 和装用のブラシ、または乾いた柔らかい布で全体のホコリを軽く払う。
  3. 衿・袖口・裾など汚れやすい箇所にシミ・カビの兆候がないか確認する。
  4. 直射日光の当たらない、風通しのよい室内や軒下に干す(室内の場合は窓を開けて空気を通す)。
  5. 3〜4時間ほど干したら取り込み、正しくたたみ直す。
  6. 新しい、または湿気を吸っていないたとう紙に包んでしまう。
  • 実施日の天気・湿度をチェックしたか
  • 直射日光が当たらない場所を確保したか
  • 着用時に触れる衿・袖口・裾を重点的に確認したか
  • たとう紙が黄ばんでいないか(黄ばみは湿気を吸っているサイン)
  • 防虫剤が同じ種類だけになっているか(異なる種類の併用はシミ・変色の原因)

準備するもの・あると便利な道具

  • 和装用ハンガー(衣紋掛け): 着物の形を崩さずにかけるための専用ハンガー。
  • 白い布やシーツ: 直射日光やホコリよけとして着物の上からかける。
  • 木綿または絹の手袋: 素手で触ると皮脂が付着し、新たなシミの原因になるため着用する。
  • 和装用のはたき・ブラシ: 生地を傷めにくい柔らかい毛のものを選ぶ。

一度に何枚も干すスペースがない場合は、普段よく着る着物・帯から優先的に行い、数日に分けて残りを片付けても問題ありません。

注意

  • カビ・シミ・変色をすでに見つけている場合は、自己判断でこすったり水拭きしたりせず、専門のクリーニング店に相談してください。
  • 天気・湿度の条件は目安です。実際の可否はその日の実況天気予報で確認してください。
  • 本記事の情報は執筆時点(2026年7月)の一般的な目安に基づくものです。着物の素材・状態によって適切な対応は異なるため、判断に迷う場合は呉服店やクリーニング専門店にご相談ください。

きもの査定ガイド編集部

編集部

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