お手入れ・保管

着物の秋の衣替え完全ガイド|単衣から袷への替え時としまう前の手入れ

執筆:きもの査定ガイド編集部
この記事の結論

着物の衣替えは10月1日が目安ですが、近年は残暑が長引き体感で切り替える人も増えています。単衣・夏物をしまう前にやっておきたい陰干し・汗抜き・たとう紙交換の手順と、秋に袷を出すときの点検ポイントをまとめました。

着物の「衣替え」は暦の上では6月1日(単衣へ)と10月1日(袷へ)が目安とされますが、近年は残暑が長引くため暦より体感で切り替える人が増えています。大切なのは日付そのものより、しまう前に汗や湿気をきちんと抜いておくことです。この記事では夏物・単衣をしまう前にやるべき手入れの手順と、秋に袷を出すときの点検ポイントをまとめました。

着物の衣替え、2026年の時期の目安

暦の上での着物の衣替えは年4回、素材と仕立てを季節に合わせて切り替えます。

時期着るもの
10月〜5月袷(あわせ)
6月・9月単衣(ひとえ)
7月〜8月薄物・夏物(絽・紗・浴衣など)

単衣から袷への切り替えは10月1日が伝統的な目安です。ただし近年は9月でも真夏日が続くことがあり、暦どおりに袷へ替えると暑すぎる年もあります。天候や体感に合わせて多少前後させる人が増えている点は、複数の呉服店・着付け教室のコラムでも共通して触れられています。

夏物・単衣をしまう前にやること

しまう時点でのひと手間を惜しむと、次のシーズンに出したときのカビ・黄変・虫食いにつながります。クローゼットや衣装箱に入れる前に、次の4ステップを順番に行いましょう。

ステップ内容
1. 陰干し着用後は風通しのよい室内でハンガーにかけ、1〜2時間ほど陰干しして汗や湿気を飛ばす
2. シミ・汚れチェック裾・袖口・衿もとを中心に、シミ・汗じみ・ほつれがないか目視で確認する
3. 汗抜き・丸洗いの要否判断汗をかいた着用だった場合は、自宅で応急処置できる範囲かプロに任せるべきか見極める
4. たとう紙の交換持ち帰った際のビニールカバーは湿気がこもるため、和紙のたとう紙に入れ替えてから収納する

特に見落としやすいのがビニールカバーのままの収納です。クリーニング店から戻ってきたビニールは一時的な持ち帰り用で、そのまま長期保管すると湿気がこもりカビの原因になります。たとう紙へのかけ替えは、しまう前の必須工程として扱ってください。

秋に袷を出すときの点検ポイント

単衣・夏物をしまうタイミングは、同時に袷を収納から出すタイミングでもあります。出した袷は着る前に軽く状態を確認しましょう。

  • 保管中に湿気を吸っていないか、生地の匂いやカビ斑点の有無を確認する
  • 畳みジワがついていないか、必要であれば陰干しでシワを伸ばす
  • 防虫剤の効果期限が切れていないか、交換時期を確認する
  • 空気が乾燥した秋の晴れた日を選んで虫干し(土用干しに準じた陰干し)を行うと、カビ・虫害の予防になる

虫干しは湿度の低い春と秋の年2回が基本とされます。衣替えのタイミングで軽く点検し、必要であれば別日に本格的な虫干しの時間を確保するのがおすすめです。

注意

  • 衣替えの時期・気候の傾向は執筆時点(2026年8月)の情報です。実際の暑さ・湿度に応じて前後させて構いません。
  • 汗じみや黄ばみが疑われる場合の丸洗い・しみ抜きの料金相場は業者や地域によって異なるため、依頼前に見積もりを確認してください。
  • 大切な着物や判断に迷う汚れは、自己判断で洗わず専門のクリーニング店・悉皆屋に相談することをおすすめします。

きもの査定ガイド編集部

編集部

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