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着物クリーニング完全ガイド|丸洗い・洗い張り・水洗い・汗抜きの違い

執筆:きもの査定ガイド編集部
この記事の結論

着物のクリーニングには丸洗い・洗い張り・水洗い・汗抜きの4方法があり、目的によって選ぶべき方法が異なります。それぞれの特徴・向いている状態・料金相場を比較しました。

着物のクリーニングは「とりあえず丸洗いに出す」だけでは不十分なことがあります。丸洗い・洗い張り・水洗い・汗抜きは仕組みも目的も異なり、着物の状態や依頼の目的によって選ぶべき方法が変わります。違いを知らずに依頼すると、汚れが落ちきらなかったり、必要以上の費用がかかったりすることもあるため、まずは4つの方法の違いを整理します。

丸洗い・洗い張り・水洗い・汗抜きの違い

いずれも「着物を洗う」点は共通していますが、洗い方・分解の有無・得意な汚れが異なります。

方法仕組み得意なこと
丸洗い仕立てた状態のまま、有機溶剤でドライクリーニングする全体的なほこり・油性の軽い汚れを落とす、日常的なお手入れ
洗い張り着物を解いて反物の状態に戻し、水洗いしてから仕立て直す経年の黄ばみ・くすみを根本から落とす、サイズ直しと同時に行う
水洗い仕立てたまま水を使って洗う汗などの水溶性の汚れ・においを落とす、丸洗いで落ちない皮脂汚れ
汗抜き着用直後の汗を専用の工程で抜く軽めのお手入れ着用後すぐの応急ケア、汗じみの定着を防ぐ

丸洗いは洋服のドライクリーニングに近いイメージで、仕立てをそのまま維持できる手軽さが特徴です。一方、洗い張りは一度解いて水洗いするため工程が大掛かりになりますが、丸洗いでは落としきれない古いシミやくすみに対応できます。

どんな着物・状態に向いているか

  • 日常的なお手入れ・数年に一度の手入れ → 丸洗いが基本。着用後の軽い汚れやほこりを落とす目的に向いています。
  • サイズ直し(仕立て直し)も同時にしたい → 洗い張り。解いて反物に戻すため、身丈・裄の変更や胴裏の交換と一緒に依頼しやすい方法です。
  • 汗のにおいや黄ばみが気になる → 水洗い。水溶性の汚れは丸洗い(溶剤)だけでは落ちにくいため、水洗いや汗抜きが向いています。
  • 着用直後のケアだけ済ませたい → 汗抜き。丸洗いより軽い工程で、着用後の定期的なケアに向いています。
  • 譲り受けた着物で状態が分からない → まずは専門店の見立てを受けるのが安全です。長期間しまわれていた着物は、黄変やカビが進んでいるケースもあり、素材や状態によって適した方法が変わります。

料金相場(取得時点)

方法や生地・サイズによって幅がありますが、2026年9月時点で確認できた目安は以下の通りです。

方法料金の目安
丸洗い約6,000〜15,000円程度(正絹・振袖・訪問着など生地量で変動)
汗抜き約3,000〜6,000円程度
水洗い約8,000〜15,000円程度
洗い張り(仕立て直し込み)約20,000〜40,000円程度(サイズ直しの内容により変動)

洗い張りは仕立て直しの工賃が加わるため、丸洗い単体より高額になりやすい点に注意してください。実際の金額は店舗・生地・シミや汚れの状態によって差があるため、依頼前の見積もりで確認するのが確実です。

業者に依頼する際の確認ポイント

  • 正絹・洗える着物など素材ごとの対応実績があるか。素材によって工程や薬剤が異なります。
  • 事前見積もりの有無。特に洗い張りはサイズ直しの内容によって金額が変わるため、仕上がりイメージと料金を事前にすり合わせておくと安心です。
  • 納期の目安。洗い張りは丸洗いより工程が多く、数週間〜1か月程度かかることがあります。着用予定がある場合は早めに依頼してください。
  • カビ・黄変への対応可否。長期保管していた着物は、通常の丸洗いでは対応できないケースもあるため、事前に相談しておくと二度手間を防げます。

注意

  • 本記事の料金相場は2026年9月時点で確認できた情報をもとにした目安です。実際の金額は着物の素材・状態・依頼先によって異なるため、依頼前に必ず見積もりを確認してください。
  • どの方法が適しているかは着物の状態によって変わります。判断に迷う場合は自己判断で洗わず、専門店に相談することをおすすめします。
  • 洗い張りは仕立て直しを伴うため、依頼前に仕上がりサイズ・工賃の内訳を確認してください。

きもの査定ガイド編集部

編集部

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