コラム

手放せない着物は預けるという選択肢|大分の保管サービス開店に学ぶ

執筆:きもの査定ガイド編集部
この記事の結論

母や祖母の着物を手放せないが、自宅で守る余裕もない。そんな悩みに「預ける」という第三の道があります。2026年3月に大分で開店した保管サービスを例に、考え方と確認点を整理します。

受け継いだ着物を「手放す」か「家で抱える」かの二択で悩んだら、「預けて手入れを任せる」という第三の道も検討に値します。2026年3月には大分市で、着物の保管とお手入れを対面で相談できる店舗型サービスが開店しました。この記事では、そのニュースを手がかりに、預ける選択肢の考え方と確認ポイントを整理します。

大分で開店した着物の保管サービスとは

2026年3月28日、大分市の府内五番街に「KIMONO CLOSET 府内五番街店」がグランドオープンしました(運営は別府市の株式会社クラフトマンシップ。2026年4月14日付のプレスリリースによる)。

  • 風通しや状態チェック、クリーニングの提案などのお手入れを、コンシェルジュが代行する
  • 着物を「荷物」ではなく「大切な思い出」として預かる、という考え方を掲げている
  • レンタル(シェアリング)への提供は任意で、保管だけの利用も可能
  • 着用された場合は、コーディネートの提案や着用写真の報告がある

対象として挙げられているのは、家に残された着物の扱いに悩む人、手入れが負担な人、保管場所に困る人、受け継いだ着物を手放さず活かしたい人です。保管料金はプランごとに異なるため、詳細は公式の案内で確認してください。

なぜ「預ける」が選択肢になるのか

形見の着物は、金額だけで割り切れない一方、自宅での保管には手間がかかります。

  • 湿気・虫・黄変への対応に、年に数回の虫干しや点検が必要
  • たとうしや桐箪笥など、置き場所そのものが負担になる
  • 相続人が複数いて、誰の家で持つかが決まらない

預けることで「今は決めない」時間を確保でき、気持ちの整理や家族の話し合いを待てる利点があります。

手放す・持つ・預けるの比較

選択肢向いている人主な負担
自宅で保管近いうちに着る予定がある手入れの手間・保管スペース
預ける手放せないが管理が難しい継続的な保管費用
買取・処分着る予定がなく整理したい思い出との折り合い
譲る・リメイク家族や知人に活かしたい相手との調整・加工費

預ける場合は費用が継続的にかかるため、「いつまで預けるか」を先に決めておくと判断しやすくなります。

預ける前に確認したい5つのポイント

  1. 保管料金と、クリーニング・補修などの追加費用の範囲
  2. 預けた着物の保険・補償の有無と上限
  3. 返却や解約の条件(期間・送料・手続き)
  4. レンタル等の活用を選ぶ場合の同意方法(任意か、個別に承認するか)
  5. 家族全員が預けることに合意しているか(相続前の着物は特に)

相続が済んでいない着物は、遺産分割の前に預けるかどうかを、相続人で共有してから決めましょう。

注意

  • 本記事は2026年4月14日付のプレスリリース等(取得時点)に基づく紹介であり、特定のサービスを推奨するものではありません。料金・プラン・営業内容は変更される場合があります。
  • 預ける際の条件や補償は事業者ごとに異なります。契約前に必ず公式情報で確認してください。
  • 相続・税務の判断は、弁護士・税理士など専門家にご相談ください。

出典: KIMONO CLOSET 府内五番街店 プレスリリース(PR TIMES)

きもの査定ガイド編集部

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