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着物・長襦袢の洗濯表示の読み方|2024年改正で変わった点と家庭洗いの判断

執筆:きもの査定ガイド編集部
この記事の結論

2024年8月に洗濯表示(JIS L 0001)が改正されました。化繊の着物や長襦袢などに付く表示の読み方、新旧表示が混在する理由、家庭で洗ってよいかの判断の目安を消費者庁の資料をもとに整理します。

着物や長襦袢に縫い付けられた洗濯表示は、「家庭で洗えるか」「ドライクリーニングは可能か」を判断する最優先の手がかりです。表示は2024年8月20日に改正されており、新旧の記号が混在する時期があります。ただし、正絹の着物には表示がないことも多く、表示がない・判断に迷う場合は自己流で洗わず、悉皆(しっかい)店や呉服店に相談するのが基本です。

2024年の改正で何が変わったか

消費者庁の発表(令和6年8月20日)によると、国際規格の改正に合わせて日本産業規格(JIS L 0001)が改正され、繊維製品品質表示規程も改正されました。主な改正内容は次の3点とされています。

  • 洗濯記号の新規追加(例:液温30℃を限度とした手洗い)
  • 洗濯記号の意味の変更(アイロンの底面温度の上限、ドライクリーニングに使える溶剤の表現など)
  • 洗濯記号のデザインの微修正(手の形、×マークの位置など)
区分内容(消費者庁の資料より)
施行日令和6年8月20日
経過措置令和7年8月19日までに従前の表示を行った製品は、そのままの表示で販売できる
当面の状況新しい表示の製品と古い表示の製品が店頭や家庭に混在しうる

古い表示の衣類や小物が手元にあっても、すぐに無効になるわけではありません。どちらの表示か不明なときは、縫い付けられた表示者・連絡先へ問い合わせることができると案内されています。

着物まわりで表示を確認したいもの

アイテム表示の有無の目安考え方
ポリエステル等の洗える着物付いていることが多い表示に従う。洗濯ネットや手洗いコースの可否を確認
長襦袢・肌襦袢・裾よけ付いている場合がある素材(化繊・綿・絹)と表示の両方を見る
浴衣・綿の着物付いている場合がある色落ち・縮みに注意し、初回は単独で洗う
正絹の着物・帯ないことが多い表示に頼れない。専門店へ相談

記号を読むときのポイント

洗濯表示は、洗濯・漂白・乾燥・アイロン・クリーニングなどの記号の組み合わせです。着物関連で迷いやすい点を挙げます。

  • ×印が付いた記号は「その処理は禁止」:家庭での洗濯禁止の記号がある場合は、家庭洗いを避ける。
  • 手洗い記号があっても「洗濯機OK」とは限らない:手洗い記号の衣類を洗濯機で洗えるかは、経済産業省のパンフレットでも注意点として扱われています。
  • アイロン温度は改正で数値が一部変わった:たとえば従来「200℃まで」とされていた記号は「210℃まで」に、「150℃まで」は「160℃まで」と、意味が変更されています。ただし、絹や箔・刺繍のある部分は当て布をし、低温で扱うのが無難です。
  • ドライクリーニングの溶剤の表現も変更:使える溶剤の書き方が改められています。クリーニング店に依頼するときは、表示を見せて相談するとよいでしょう。

家庭で洗う前の確認手順

  1. 表示の有無を確認する(衿の内側、脇の縫い代、裾の裏などを探す)
  2. 素材を確認する(正絹・化繊・綿・麻・混紡)
  3. 表示が「家庭洗い可」でも、色落ちを目立たない部分で試す
  4. 洗濯ネットを使い、たたんでから洗う。脱水は短く、陰干しで形を整える
  5. 迷ったら無理をせず、専門店に見積もりを依頼する

受け継いだ着物は、古い表示や、表示そのものがないものが多くなります。値打ちが分からない品を水洗いして風合いを損なうと、売却や譲渡を考えるときにも不利になりえます。

注意

  • 本記事は消費者庁の発表資料(令和6年8月20日)などをもとにした一般的な情報です。記号の詳細は、最新の消費者庁の資料でご確認ください。
  • 正絹や高価な着物、思い入れのある品は、表示の有無にかかわらず専門店に相談してください。
  • 費用や仕上がりは依頼先により異なるため、依頼時点の見積もりで確認してください。

出典

きもの査定ガイド編集部

編集部

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