京友禅と加賀友禅の違いを見分ける完全ガイド|証紙・技法でわかる産地の判断ポイント
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相続放棄を検討している間に、遺品整理で着物を売却・処分すると法定単純承認とみなされ放棄できなくなることがあります。処分に当たる行為の目安と着物特有の注意点を整理します。
故人の遺品整理で見つかった着物を、相続放棄をするかどうか決める前に売却・処分してしまうと、民法上「法定単純承認」とみなされ、相続放棄や限定承認ができなくなることがあります。結論として、経済的価値がほとんどない着物を形見分け程度で分け合う分には問題にならないとされていますが、証紙・落款のある作家物やまとまった数の着物を売却・処分する行為はリスクが高く、相続放棄を検討している場合は判断を急がないことが重要です。
相続には「単純承認」「限定承認」「相続放棄」の3つの選択肢があり、故人に借金などマイナスの財産が多い場合は相続放棄を検討する遺族も少なくありません。相続放棄には民法上、次の2つの制約があります。
この2号目の「法定単純承認」が、遺品整理と特に関わりが深いルールです。相続放棄をするかどうか迷っている段階で、遺品の着物を売却したり人に譲ったりすると、それだけで「単純承認した」と扱われ、あとから「やっぱり放棄したい」と思っても認められなくなるおそれがあります(法定単純承認とは?相続放棄ができなくなる行為|税理士法人トゥモローズ)。
すべての遺品整理が法定単純承認に当たるわけではありません。裁判所は「一般的に許容される範囲で行われた行為」までは処分と扱わない立場を取っています。
| 行為の例 | 法定単純承認に当たるか |
|---|---|
| 経済的価値の乏しい着物・小物を形見分けとして分け合う | 当たりにくい |
| 固定資産税の支払いなど、財産を維持するための保存行為 | 当たらない |
| 証紙・落款のある高価な着物、まとまった数の着物一式を売却する | 当たる可能性が高い |
| 着物を第三者に贈与する | 当たる可能性が高い(経済的価値のあるもの) |
| 着物を勝手に着用・消費して価値を損なう | 当たる可能性が高い |
(参考: 相続放棄できなくなる「相続財産の処分」とは|松谷司法書士事務所、故人の衣類や日用品を処分した後でも相続放棄できる?|デイライト法律事務所)
ポイントは「財産としての価値があるかどうか」です。同じ「着物を手放す」行為でも、価値の有無によって扱いが変わってきます。
裁判例では、故人の衣類の扱いについて、経済的価値の乏しさを理由に法定単純承認を否定した例があります。
(故人の衣類や日用品を処分した後でも相続放棄できる?|デイライト法律事務所)
これらは背広やコートなど普段着の衣類が対象の事案です。着物の場合はここが悩ましく、次のように価値の幅が大きいことに注意が必要です。
つまり「着物だから大丈夫」「着物だから危ない」と一律に判断できず、証紙・落款の有無や状態、点数によってケースバイケースで見る必要があります。
故人に借金の可能性があるなど、相続放棄を選択肢として残しておきたい場合は、遺品整理の進め方に次のような注意が必要です。
なお、相続放棄をしないと決めた場合の着物の売却・査定の進め方は、本サイトの「着物の査定費用と高く売るコツ」もあわせてご覧ください。
遺品整理の現場でよく出る疑問についても整理しておきます。
きもの査定ガイド編集部
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