コーディネート

七五三に付き添う母・祖母のための、受け継いだ着物コーディネート術

執筆:きもの査定ガイド編集部
この記事の結論

七五三の主役はお子さまですが、付き添う母・祖母の着物には「主役より格を下げる」というマナーがあります。受け継いだ着物を活かしながら、母は訪問着・祖母は色無地を基本に、2026年秋のトレンドカラーも控えめに取り入れる選び方を紹介します。

10〜11月に七五三のお参りを控えている家庭では、予約や衣装選びが本格化する時期です※1。お子さまの晴れ着に注目が集まりがちですが、付き添う母・祖母が着物を着る場合は「主役より格を下げる」というマナーがあります。この記事では、遺品整理や形見分けで受け継いだ着物を七五三でどう活かすか、格の選び方とコーディネート実例を紹介します。

七五三は「主役より格を下げる」が着物選びの基本

七五三の主役はあくまでお子さまです。付き添う大人が着物を着る場合、お子さまより格が高くならないように選ぶのがマナーとされています※2。

  • :訪問着・付け下げ・色無地が向いている※2
  • 祖母:母よりもさらに控えめに、色無地が基本※3
  • 両家の祖母がそろう場合:互いの格を揃える、またはやや控えめに調整する気遣いも大切※3

受け継いだ着物にこの序列を当てはめると、訪問着や附下げは母世代、色無地や落ち着いた小紋は祖母世代が着るのに向いていることが多く、手持ちの着物を「誰が着るか」で振り分けやすくなります。

母は訪問着・祖母は色無地が基本形

立場向いている着物色柄の目安
訪問着・付け下げ・色無地(三つ紋・一つ紋)主役を引き立てる、やや控えめな柄行き
祖母色無地(一つ紋)、落ち着いた訪問着グレー・ベージュなど落ち着いた色味※3
両家で格を揃える場合双方とも色無地に統一するなど事前に相手方と相談しておくと安心

色無地は紋の数で格が変わるため、受け継いだ着物に紋が入っている場合は数を確認し、お子さまや両親より格が上にならないよう配慮しましょう※3。

受け継いだ着物をそのまま活かすチェックポイント

祖母や母から受け継いだ着物を七五三で着る前に、次の点を確認しておくと安心です。

  • 紋の数と種類:一つ紋か三つ紋かで格が変わるため、他の付き添い者とのバランスを確認する。
  • シミ・変色・カビ:長期保管していた着物は着用前に状態を確認し、必要ならクリーニングに出す。
  • サイズ(裄丈・身丈):祖母世代と体格が異なる場合、仕立て直しが必要なこともある。
  • 季節感:10〜11月は袷(あわせ)の時期にあたるため、裏地付きの袷を選ぶ※4。

2026年秋トレンドカラーを控えめに取り入れる配色のコツ

2026年秋は「くすみカラー」を中心に、ダスティーピンク・ブラウン・グレー・ミルキーホワイトといった落ち着いた色味がトレンドとされています※5。付き添いの着物は主役より控えめにするのが前提のため、これらのトレンドカラーは着物本体よりも帯や小物で取り入れるとバランスが取りやすくなります。

立場着物帯・小物での取り入れ方
母(訪問着)落ち着いた地色の訪問着帯締め・帯揚げにダスティーピンクやブラウンを差し色に
祖母(色無地)グレー・ベージュ系の色無地※3帯はミルキーホワイトや生成りで統一し、上品にまとめる

着物本体の色柄はフォーマルな定番色に留め、トレンドカラーは帯締め・帯揚げなど面積の小さい小物にとどめると、格を崩さずに今年らしさを添えられます。

注意

  • 七五三の着物の格・マナーは地域や家庭、写真館・神社の慣習によって差があります。判断に迷う場合は事前に両家で相談するか、呉服店・写真館に確認してください。
  • 受け継いだ着物のシミ・カビ・サイズは着用前に必ず確認し、必要に応じて専門店でクリーニング・仕立て直しをしてください。
  • トレンドカラーや流行色の感覚には個人差があります。紹介した配色は一例として参考にしてください。
  • 本記事の内容は執筆時点(2026年9月)の情報です。七五三の予約状況やレンタル料金は変動するため、最新情報は各店舗でご確認ください。

出典

きもの査定ガイド編集部

編集部

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