お手入れ・保管

浴衣のお手入れ&収納完全ガイド|洗い方・干し方・来年までの保管法

執筆:きもの査定ガイド編集部
この記事の結論

浴衣シーズンの終わりは、来年も気持ちよく着るための仕込みどきです。自宅での洗い方・干し方・アイロンのかけ方から、防虫剤・調湿剤を使った収納方法までまとめました。

9月に入り浴衣を着る機会も一段落しますが、しまう前のひと手間を惜しむと、来年出したときに黄ばみやカビ、虫食いに悩まされることになります。浴衣は木綿素材が多く自宅で洗える点が着物と違う強みです。この記事では、着用後の下準備から洗い方・干し方、来シーズンまでの収納方法までを手順順にまとめました。

着用後、洗う前にまずやること

洗濯機に入れる前に、まず汗と汚れの状態を確認しておくと仕上がりが変わります。

  • 着用直後は風通しのよい室内で1〜2時間ほどハンガーにかけ、汗の湿気を飛ばしてから畳む
  • 衿もと・脇・裾を中心にシミや汚れがないか目視でチェックする
  • 藍染めや濃色の柄物は色落ちしやすいため、目立たない部分に洗剤を少量つけて色移りテストをしておく
  • 刺繍や金彩など装飾のある浴衣は、自宅洗濯が向かない場合があるため素材表示を確認する

自宅で洗う場合の手順

木綿・綿麻などの浴衣は自宅の洗濯機で洗えるものが多いですが、着物用ではなく「おしゃれ着用」の扱いが必要です。

ステップポイント
1. 畳んでネットに入れる着物と同様に畳んでから洗濯ネットに入れ、型崩れとこすれを防ぐ
2. 洗剤を選ぶ一般的な洗濯用洗剤はアルカリ性で色落ちしやすいため、中性のおしゃれ着用洗剤(液体)を使う
3. コースを選ぶ「ドライコース」「手洗いコース」などやさしく洗えるコースを選ぶ
4. 水温水またはぬるま湯を使用し、お湯は縮みの原因になるため避ける
5. 脱水脱水は30秒〜1分程度と短めにし、シワと型崩れを最小限にする

手洗いする場合も、色移りを防ぐため浸け置きはせず手早く洗って早めにすすぐことが基本です。刺繍・金彩・装飾が多い浴衣、色落ちが心配な浴衣は、自己判断で洗わずクリーニング店に相談してください。

干し方とアイロンのかけ方

洗い終えたらすぐに形を整えて干すことで、シワと縮みを防げます。

  • 着物用または太めのハンガーにかけ、袖や身頃のシワを手で軽く伸ばしてから陰干しする
  • 直射日光は色あせの原因になるため、風通しのよい日陰で干す
  • 完全に乾いたら、当て布をして中温(綿素材の目安)でアイロンをかけ、シワを伸ばしてから畳む
  • アイロンは生地が乾ききってから。生乾きのまま畳むとカビや臭いの原因になる

来シーズンまでの収納方法

乾かしてシワを伸ばした浴衣は、着物と同じく通気性のよい状態で保管します。

項目ポイント
包み方着物専用の保存袋またはたとう紙に包み、ビニールカバーのまま長期保管しない
防虫剤着物・和装用と表示された無臭タイプを使い、必ず1種類のみを使用する(異なる種類を併用すると化学反応でシミの原因になることがある)
防虫剤の置き方浴衣に直接触れない位置に置く
調湿剤除湿剤・調湿剤を併用すると、虫食いだけでなくカビの予防にもなる
保管場所タンスが基本。プラスチックケースを使う場合は湿気がこもりやすいため、除湿剤を入れ、時々ふたを開けて風を通す

保管中も年に1〜2回、湿度の低い晴れた日にたとう紙から出して陰干しをすると、来シーズン出したときの状態を保ちやすくなります。

注意

  • 洗濯方法・干し方は木綿・綿麻素材の浴衣を前提とした一般的な手順です。刺繍・金彩・特殊染めなどがある浴衣は、自己判断で洗わずクリーニング店や購入店に相談してください。
  • 防虫剤・調湿剤の使用方法は執筆時点(2026年9月)で確認できた一般的な情報です。製品ごとの使用上の注意は商品表示を必ず確認してください。
  • 色落ち・縮みが心配な浴衣や、譲り受けて素材が分からない浴衣は、いきなり自宅で洗わず専門店に見立てを依頼することをおすすめします。

きもの査定ガイド編集部

編集部

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